【レビュー】『レイトン教授と超文明Aの遺産』

レイトン教授と超文明Aの遺産

はじめに

レイトン教授と超文明Aの遺産』はレベルファイブより2013年?月にニンテンドー3DSで発売されたアドベンチャーゲームです。『レイトン教授』シリーズ第6作目にあたり、超文明の謎を解き明かすべくレイトン教授が世界中を旅します。

ちなみに私は『レイトン教授』シリーズは過去の本編をすべてプレイ済みです。

ゲーム内容

謎解きパズルを多数収録した推理アドベンチャーです。
レイトン教授とその仲間たちが古代文明の謎を解くべく世界中を飛び回ります。

収録されているナゾは570問と過去最大であり、またシリーズ恒例の寄り道要素としてファッションコーディネートなどのパズルも用意されています。また
ゲーム開始時には毎回「前回までにあらすじ」を表示してくれたり、作中の未解決の課題を「深まるナゾ」として記録、随時更新してくれたりとユーザーがプレイしやすい配慮が随所に織り込まれています。ここらへんは過去のシリーズ作の長所をそのまま受け継いでいますね。

レビュー

良かった点

よく動くグラフィック

3D化されたキャラクターの動きも良いですが、特に背景の作り込みが素晴らしいです。例えば動物をタッチすることで移動したり、パンをタッチすることで齧られて減っていったりとついついタッチしたくなります。

豊富なミニゲームと収集要素

レイトン教授』シリーズでおなじみの収集要素は本作でも健在です。シナリオを進めることで、道中のナゾのみならず、女性キャラクターの要望に応えるファッションコーディネートや庭に花を咲かせるパズルを楽しむことができます。

世界を飛び回るスケールの大きさ

過去作と比較してもスケールが大きく、途中で重要なキーアイテムを求めて世界中を飛び回るパートでは、奇妙な儀式のある部族の村へ行ったり、開放的なビーチ沿いの街に行ったりと舞台が多彩で、まるで本当に旅行しているかのような感覚になります。『キングダムハーツ』のワールドみたいな形式ですね。それぞれの場所で発生しているナゾの真相を解決していくわけですが、その真相もワンパターンじゃなかったのが良かったですね。

気になった点

「ナゾ」の問題文がわかりづらい

過去作でもあった問題点ではありましたが、それと比較しても本作はナゾの問題文が長い上に複雑で、一度読んだだけでは内容が把握できない謎が多いです。問題文が謎って感じですね。操作説明はナゾごとに用意されているので、操作自体に困ることはありません。

シナリオ上の「ナゾ」がパズルばかり

過去作で収録されているナゾは論理問題であったり計算問題であったりとバリエーション豊かでしたが、本作ではパズルの割合が高く、少々バランスが悪いです。特にシナリオの進行上で解かなければいけない謎がほとんどパズルであり、「またパズルか」というようにマンネリを感じます。

まとめ

レイトン教授』第二シリーズ最終作として、かつてないスケールと過去最大のボリュームが楽しめます。ただし、精査しきれていないせいか、肝心のナゾがパズルばかりだったり、問題文がわかりにくかったりはしますが、それでもこれまでのシリーズファンや、初プレイの方であっても楽しめる作品だと思います。

レビュー:70点

レイトン教授と超文明Aの遺産 - 3DS

レイトン教授と超文明Aの遺産 – 3DS

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